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ランプシェードをDIY!ペンダントライト作り方②|セルフリノベーション.com

DIYランプシェード作り方

DIYで照明配線した

前回から照明にもこだわりたいということで、ペンダントライトの完成を目指し、その第一段階として照明配線をDIYで行いコード付きソケットを作成しました。(前回記事:DIYで照明配線してみた!ペンダントライト作り方①)

前回作成した照明はこんな感じになっていました。

 

今回はこの自作照明装置にランプシェードを取り付け、いよいよペンダントライトを完成させたいと思います。

もちろんランプシェードもDIYしてしまいます。ということで自作ランプシェードを今日は紹介していきます。

 

ランプシェード

まずは“ランプシェードってなに?という方がいるかもしれませんので、説明します。ランプシェードは簡単に言うと、電球の“傘”です。

ペンダントライトのランプシェードというこんな物を思い浮かべるかと思います↓

見ての通り、光源の電球を衝撃から守ったり、明かりを効果的に見せたり、インテリアとして景観を良く見せるためのアイテムです。

ペンダントライトを取り付けるシチュエーションによって、その形状は変わってきます。部屋全体を明るくするものや、ピンポイントで明るくするためのものなど用途は様々です。

 

 

取り付け箇所

ペンダントライトのランプシェードをDIYしていくのですが、まずはペンダントライトを取り付ける位置から確認しておきたいと思います。それによって作るべきシェードというのは変わってきますので。

今回ペンダントライトを設置するのは“キッチン”です。

 

 

この天井ライティングレールにペンダントライトを3つ設置したいと考えています。目的はキッチンカウンターの手元照明です。生活の中でも利用頻度の高い、キッチン。はたしてどんなペンダントライトがマッチするのか?

 

 

目指すランプシェード

キッチンに取り付けるペンダントライトはどんなものが好ましいのか。まずは既製品を調べて、妄想にふけります。

手元をピンポイントで照らし、個人的な趣向としてはなるべくシンプルが良い。そもそもこの一連のリノベーションのテーマは“和モダン”。これに合うペンダントライト、ランプシェードが良い。

調べていくと、円錐型のランプシェードがピッタリだという結論に辿りついた。

 

 

がしかし、デザイン的にビビッと来たものはやはり価格が高い。だがカッコイイ。こんなペンダントライトが欲しい。

仮に3つも購入した場合、ペンダントライトを設置しても、もはや食パンの耳くらいしか照らせない状況に陥ってしまう。

こうなると、やはり機能性、デザインともに納得がいく物をDIYしてしまおうと。

目指すランプシェードがさえ決まれば、あとそれに向かって作るのみ。

 

 

アンティーク調ランプシェードの作り方

シェードの素材

今回ランプシェードをDIYするわけですが、工程としてはシェードに代用できそうなアイテムをリメイクしていく手法で進めます。ということで、まずは円錐型のシェードに化けるアイテムを探します。

ちなみにDIYランプシェードこの“素材探し”が最もヘビーな工程と考えて良いです。

 

探す条件としては「円錐」「軽い」「不燃」「500円以下」の4つ。

 

上の4つの条件をクリアするアイテムを探すと、ある道具にたどり着きます。

それが・・・アルミ漏斗(ロート)です。漏斗といえば、液体や粒状のものを容器から容器へと移し替える際に使用する道具。

というかDIYランプシェード界では、お馴染みの存在である。

 

 

だが問題が1つある。それは、500円で買える金属漏斗は少し小さい。

これがどう問題かというと、小さく高さの無いランプシェードであると、電球がシェード下から丸出しの状態になってしまう。いや500円以下の漏斗ではソケットも丸出しだ。これだと、見た目を損なうのはもちろん、光の指向性も失う。却下だ。

他にも、不燃性を無視して塩ビ漏斗はどうかなど考えましたが、サイズと価格がどうも納得できない。

 

他に何か良い物はないかと悩み、円錐型を探し続け2週間ほど経過したところで、ついに発見。劇的な出会いでした。

コレですよ。コレ。

 

 

アジアン雑貨店に売られていた“ブリキ製水差し”です。本来は造花などを飾るものらしいのですが、見つけた時はもうランプシェードにしか見えませんでしたね。1つ600円と少し予算を超えましたが、在庫も3つと言われ、これしかないと即買い。

ちなみにマライカという全国展開するアジアン雑貨店でした。どうぞお近くのマライカへ。

 

ランプシェードの素材選びに多くの時間を使いましたが、ここからシェードの加工に入っていきたいと思います。

 

 

底を抜く

ランプシェードに代用する素材が決まったところでさっそく加工を施していきます。

最初に水差しの底部分を抜いていきます。

素人の手持ち工具となると、方法も限られてしまいます。アイディア勝負です。

まずは底の縁に沿って、釘で孔を開けていきます。

 

 

 

次にインパクトドライバーに穴あけビットをセットし、釘で開けた孔を拡張していきます。

この段階でもう底が抜けそうになりますが、焦りは禁物です。

 

 

インパクトドライバーで孔が拡張できたら、その孔きっかけにニッパーで切る。

これで底部分が抜けた。

切るとバリがたくさんあるので、カナヅチで叩いてならしておきます。

 

 

切断

続いては、切断工程です。

ブリキの水差しを使ってランプシェードを作っていますが、本来は水を注ぐためのカタチをしています。

ということで、取手部分と注ぎ口部分がランプシェードには不要になりますので、カットしていきます。

 

ここをカットしていきます。

ゴーグル着用でディスクグラインダーを使って切断してきます。ブリキは柔らかいのですぐに切れます。火花は散るので注意。

 

 

これでかなりランプシェードらしいフォルムになりました。切り口で手を切らないように、サンドペーパーで丸くしておきます。

 

 

シャビー加工

さて、ここまではシェードのフォルムを作ってきましたが、ここでもうひと工夫加えていきます。

ブリキ素材のシェードとなるわけですが、このままでは少しキッチンのテイストとズレがあります。

キッチンをリノベーションした際にシャビー加工を加えたように(過去記事:DIYキッチンリノベーション!費用安く木調ヴィンテージ)、今回もこのブリキランプシェードにシャビー加工し、アンティーク調にしたいと思います。

 

まずは粗めのサンドペーパーを軽くかけていきます。この後に塗料を使うので食いつきアップが目的です。肉眼ではあまり大きな変化はありませんが、手触りはかなりマットな感じになります。

 

左がサンディング前、右がサンディング後

 

続いて、汚れを再現するため使用するのが、エイジングリキッドという塗料です。

これまでにキッチンリノベーションでも使用しましたが、まだまだ余っているので今回も使用していきます。

 

使い方は簡単です。極少量を食器洗い用のスポンジにとり、ひっかくように塗りつけていくと、“擦れ”の汚れが付きます。

これを塗料が半乾きの状態でウエスで軽く拭くと、馴染んだ汚れになります。

さらに仕上げはスポンジの硬い面でポンポンと叩くように全体に塗りつけると、全体的な色に統一感で出ます。

 

 

シャビー加工も最初はどうやったら、“イイ感じ”になるのか戸惑います。コツは「塗ったら、少しふき取ること」です。少しずつダメージを加えていきましょう。

 

左ブライワックス有り、右ブライワックス無し。

 

それと、実験的にブライワックスを使用してみましたが、全然ダメです。色乗りも悪いですし、仕上がりがオイリーになってしまい、その後の加工の選択肢も少なくなる。

ブリキのシャビー・エイジング加工にはエイジングリキッドをオススメします。

 

 

汚れの塗装ができたら、最後に艶消しクリアのラッカースプレーを吹き付けます。

気温が低い状態だったので、少し温めてから吹き付けます。

 

 

しっかり2度塗りです。さらにマットな仕上がりになり古びた感じが強くなりました。

これで塗料を閉じ込め、これでブリキ製シェードのシャビー加工が完了です。

 

 

 

シェード取り付け

いよいよ、シェードを取り付けていきます。

シェードの取り付け方は簡単です。自作した照明コード(過去記事:DIYで照明配線してみた!ペンダントライト作り方①)からソケットを一旦取り外し、

コードにシェードに通して、もう一度ソケットを取り付ける。とくにシェードが固定される仕組みはありませんが、シェードの自重で安定してくれます。

 

 

これでDIYペンダントライトの完成です。DIYペンダントライト、手順については完璧にイメージ通りです。いよいよ実際に点灯させてみます。




完成

それでは、実際にライティングレールに取り付けて点灯してみましょう!

スイッチオン!

 

 

素晴らしい。

今回はキッチンに取り付けるペンダントライトを作りましたが、しっかりとキッチンカウンターを照らしてくれています。

シェードのフォルムも求めていたソレと一致だ。エイジング加工をしているので、ブリキのギラギラした印象は無く、割りと存在感は薄い。風景にうまく溶け込んでくれています。

 

 

価格

それでは今回DIYで制作したペンダントライトですが、前回制作したライティングレール用コード付きソケットと合わせての価格をみていきたいと思います。

 

コード付きソケット(1ヶ)・・・¥970

ランプシェード(ブリキ水差し)・・・¥600

 

ということで、自作ペンダントライト1個あたりの価格は1,570円という結果になりました。塗料関係は以前の余りものがあったので含んでいません。電球は別です。電球込みでは2,000円強というところでしょうか。

このペンダントライトの価格を安いとするか高いとするか難しいところです。ただ、自分が納得できる安い既製品というのはなかなか難しいものです。世界に一つ、オーダーメイドランプが2000円で手に入ったと思えば安い!


まとめ

今回はキッチンスペースに設置するペンダントライトのランプシェードをDIYしてみました。

フォルム、風合いも空間にベストマッチするランプシェードを作ることができました。ランプシェード作りの難易度は総じて優しいです。

価格については、既製品照明と比較すればかなり安く作ることができました。配線を含めた照明のDIYを習得したことも大きな収穫です。今後もその部屋ごとにマッチした照明をDIYしていきたいと思います。

シェードも不燃の素材を使用したり、安全面には細心の注意を払うことは忘れずに。

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