自分で敷居を撤去・外す
前回の記事では壁を撤去していきました(過去記事:自分で壁の撤去してみる)。この壁を撤去するという作業で、壁によって扉で仕切られており、その扉が乗っているレールの役割をしているアレです。
そう、敷居です。この敷居、私の場合は壁を壊し、畳であった部屋をフローリングへとリノベーションしていくので、敷居を撤去するという作業が必須となります。そしてこの敷居の撤去・外し方を具体的に調べようネットを中心に見ていると、どうも素人が施工した実践記録などが無い。行っている人も多くいると思うのですが、書き記すほどの事案ではないのかもしれません。ですが実際の所私は素人としてどうやって敷居の取り外しに手をつけたら良いのか困りました(なんとなくメッチャ頑丈なイメージもあるし)。ですので本日は「敷居の撤去・外し方」について書いてみたいと思います。
どの敷居を撤去・外すのか?
まずは今回セルフリノベーションを行っていく箇所を確認してみたいと思います。確認大事です。どれくらいの時間を要するのかなどイメージを作ることが非常に重要です。
敷居を撤去する箇所を間取り図でマーキングしてみました。コチラです。
4か所です。こりゃまた大変な作業になりそうです。この4か所が引き戸の襖となっており、敷居を撤去することにより一つの部屋になるのです。「広いリビングになるぞ~」と期待に胸が膨らみます。
今回はその4か所のうち、1か所の敷居を撤去した記録となります。
敷居の状態を確認
まずはなんといっても実際の敷居の状態を確認してみる必要があります。力任せにハンマーなどで叩いて外れるならばそれで良いし、ビクともしないようならば対策を考えなければなりません。
さっそくハンマーで叩きます。
側面を~「ダンッ!」
ビクともしません。頑丈です。叩いて敷居に振動も感じないので、両端だけで接合されているわけでは無さそうですね。この時点で気の早い私は「とりあえず切断しかない」と決めつけます。とりあえず切ってみましょう。
敷居を切断
敷居を切断しようと考え、まず思いつくのは「丸ノコ」でしょうか。丸ノコでトライしてみようか考えますが、敷居の下の物を噛んだりしてキックバックを起こしたら家族が悲しむので辞めておきます。
普通のノコギリ、手ノコで攻めてみます。
DIYで木材の切断には丸ノコなど電動工具を多用することになりますが、手ノコも細かい作業などで使用頻度は高めです。
携帯しやすく、手に馴染むノコギリを一本は持っておいて損はないです。
切り進めていくと問題が発生した。切り口が狭いのだろう、敷居の木が締まりノコギリが動かない事態に。これを解決してくれたのが“インパクトドライバー”。穴あけ用のビットで切り口を広げてみる作戦で。要領としては「ミニ四駆の肉抜き」と同じ感じ。ここでミニ四駆の経験が生きるとは。
写真の赤い印のところをインパクトドライバーで穴をあけて、切り口を拡張。文字と写真だけではあまり時間がかかっていない印象があると思いますが、1時間は格闘しました。
インパクトドライバー(穴あけ)+ノコギリという敷居の切断方法は、もちろん頭の良い方法ではないことは確かです。ですが手持ちのアイテムと知恵ではこれが精一杯といったところ。
穴をあけた後はノコギリもスムーズに入り、切断することに成功。
敷居を外す
敷居の切断に成功し、さてここからどうしようか。敷居両端はもちろん柱と接合しており、そこになにかしらの仕掛けがされているのは間違いない。
そこで前回の壁抜き記事でも登場した凶悪な工具“金テコ”を使い、テコの原理で力を加えてみる。・・・敷居が浮いた!そして隙間から釘などが見え、ここで敷居の全貌が明らかになった。
おおよそ我が家の敷居の構造はイラストのような感じでした。刺さっている釘はかなり太いです。ガッチガチです。
さて敷居を切断し、凶悪な工具“金テコ”で持ち上げると太い釘で繋ぎ止められていることが分かった我が家の敷居。ここから一気に敷居を取り外していきます。ここまでの敷居の状態はこんな感じ。
そしてここからはちょっと力技ですが、切断した箇所をバールなどで持ち上げ、手で掴み上下左右などにグイングインと動かします。
グインッグイングイングイーン・・・・・
少し強引な方法ではありましたが、
敷居の撤去・取り外しに成功!
やっと部屋を仕切るものが完全に無くなりました。もちろん敷居の構造自体はこれに限られていないようですので、同じような家の作りの方は参考してください。
気になって、敷居の価格というのを調べてみたのですが、思っていたより高くないようです。ですが、まぁまぁ大きなサイズの良質な木材でもあるので、再利用できれば良いですね。
後日談ですが、プロの方に「こんなやり方で敷居の取り外しに苦労した」と話したところ、おおよその手順は正解だと言われました。ただし、プロは手動のノコギリは使用せず、丸ノコなどで一瞬で切断です。強引に釘を抜くと、柱に傷がつく可能性があるので、そのあたり注意すべきだとのことでした。
まとめ
セルフリノベーション、敷居の撤去もなかなか大変な作業となりました。作業工程事態は少ないですが、その一つの作業で使用する工具(私の場合は手ノコ)によってはとても時間を要します。
敷居撤去・取り外しの作業工程をまとめると・・・
①敷居切断
②釘を抜く
③撤去完了
ポイントは、敷居を切断するときは端から20cmほど離れた所から切断する(釘を避けるため)。釘を抜くとき柱を傷つけたくない場合は、木などをかませる。こんなところでしょうか。
調べてもあまりなかった素人による「敷居の撤去・取り外し」。ここに納めさせていただきました。
次回は「敷居を撤去し、見上げたらそこにはまた壁らしきモノが・・・」