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築40年8DKのセルフリノベーション記録

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長押裏の隙間を埋める│セルフリノベーション.com

2016年3月24日

長押裏の補修

和室の長押裏の隙間を埋める補修作業を行いました。

前回の作業では「鴨居・長押吊り束」の撤去を行っていきました(過去記事長押・鴨居・吊り束の撤去│セルフリノベーション.com」参照)。この長押の撤去という作業を行ってみると、長押の裏側はなんと壁材が何も塗られていないという状態。そこで今回はこの長押裏の補修を行っていきたいと思います。

 

施工例が無い

この長押裏の補修方法についてネット上で探してみると、本当に情報が無い。DIYでリノベーションを行い、和室をモダン調へ改造している例もよく見かけます。そこには長押は無く、撤去しているはずなのですが、なぜか長押裏の補修については施工法を詳しく書いているものブログなどのウェブサイトがありません。なにかヤバイことでもあるのか?

長押裏を埋めたいというニーズは確実にあるのに、具体的な施工例がまったく無い。みなさんリノベーションを失敗しているのかと思うほど。

長押あっての和室だからこそ、長押を撤去して補修するなど、プロからしてみれば意味不明と言われても仕方がない。ですが私はもう長押を撤去しちゃいましたので補修していきます。この情報探している人も多いのではないでしょうか?セルフリノベーションを考えている人の参考になればと思います。

 

長押とは?

まずは長押について説明します。前回のブログでも解説しましたが、長押とは鴨居に沿って貼り付けられている薄い板。礼服やじいちゃんの写真・表彰状などを引っかける役割を果たしていたりする。

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ただ、前回の撤去では引っ張ったら取れたように、服など重さのある物をかけておくにはあまり好ましいアイテムではないと言える。

DIYで長押裏の補修

長押裏の現状

まずは長押を撤去した後の状態を確認していきます。写真で確認していきましょう。

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ご覧の通り長押裏側は何も無いのです。聚楽壁のより下層の土壁という土台すらない空洞の状態の部分もあります。

これは欠陥工事だ!と思い、クレームを入れている人もいるようですが、この長押裏に何も塗られていないのが、スタンダードです。もう受け入れるしかないのです。ネズミも害虫も込みの和室だと受け入れるのです。

我が家もそうでしたが、結局長押裏に新聞などを詰めて、隙間を埋めている人も多い。我が家もとんでもなく古い新聞(1973年頃)が出てきました。

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今回はこの何も塗られていない長押の裏を塞いでいく、補修作業を行います。





 

補修材を選ぶ

長押裏を塞いでいく手段なのですが、とても迷いました。

最終的に長押があった聚楽壁(じゅらくかべ)をどんな仕上げにするのかが重要です。私は最終的に聚楽壁に漆喰を塗って白い壁にリノベーションしたかったので、まずこの長押裏の補修後には“ある程度の硬さ”を求めていました。それと無論コスト面。安くリノベーションをしたいので。

 

そして、これらを踏まえて辿りついたのは「木材+モルタル」という補修方法。

解体時に出た木材(廃材)で空洞部分を埋め、上からモルタルで聚楽壁部分とならす。これが正解かはわかりませんが、これで行きます。

ちなみにその他の方法は、穴を埋めるだけならば紙粘土、コストを無視するならパテなど。

 

木材で空洞を埋める

それではさっそく補修を開始。空洞になっている部分にモルタルを塗っていくことは不可能なので、まずは木材で空洞になっていた部分を埋めていく。

壁を抜いたりしたときに出た廃材を再利用しつつ、空洞がビシッと埋まるように木材をはめていく。木材の固定方法は木工ボンドを使用。びっちりハマって、これでモルタルも塗りつけていくことができそうです。

 

nageshihoshuu_4実際の木で埋めた写真が無く申し訳ないです・・・。

ポイントは砂っぽい箇所に接合させるので、接着面同士をしっかり拭き上げておくこと。接着させる位置(前後)ですが、隙間埋めの木は、元々ある骨になっている木とツラを合わせました。ここまではなかなか良い感じです。

 

モルタルを準備

次にモルタルの準備。「モルタル=セメント+砂」この情報がネット上の相場だ。

そしていざ購入とホームセンターに行くとビックリ。モルタルなんてネーミングの商品がほとんど無いのだ。我が地区天下「カインズホームがまさか…」と、ネットに依存している私はここで現場との情報のギャップに動揺し、1時間ほど“モルタルらしき物”の前をウロウロしたあげく、観葉植物コーナーまで足を延ばしかけていた。

“モルタルらしき物”コーナーに戻り、各商品の説明を読むとわかったのが、インスタントセメント+水=モルタルのようである。超正確なところはわかりませんが、とにかくインスタントセメントに水を加えることで、今回求めていたモルタルの働きは満たしてくれるようです。

 

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結局は「モルタル」を発見することができ、購入。速乾ではなく“超速乾”。この“超速乾”というワードが手際の悪い僕ら素人をドキドキさせる。壁面という重力に逆らった面に塗るということは、当然乾燥に時間がかかると垂れ下がり、変形する可能性がある。超がつかないときっと話にならないのだろう。

「壁面 ○」の表記には救われた感じがしましたね。

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調べてみるとネットでも超速乾のモルタルはちゃんと売っていました!

モルタルを練る

次は手に入れた速乾インスタントセメント(以後モルタル)に水を加えて塗る準備。もちろんモルタルを練るなんて初体験。

まずはモルタルと水を混ぜ合わせる容器が必要。そこで真っ先に目に飛び込んできたのが、大家さんが残していってくれた家財の一つ「おひつ」である。そう、味ごはんを炊いてストックしておく、アレだ。今回は贅沢?にもこの「おひつ」を使用。

この「おひつ」が凄かった・・・!

フタを手に取った瞬間に電気が走る。蓋はコテ板に使える・・・!んあぁっ!!モルタルを練り混ぜるはしゃもじか・・・!

今ここにすべてが繋がった感覚である。

 

正しくは、「土木 バケツ」とかで検索すると出てくるこのような頑丈な物を使用しましょう。安いものもちゃんとあります。

混ぜ合わせるのには庭に落ちていたスコップを使用。これまた撤去作業で出た平たい廃材とかでもOK。

水とモルタルの混ぜる際の配合比率ですが、パッケージにかいてある分量に従えばOK。混ぜ合わせてこれで準備完了。

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モルタルを塗る

モルタルの準備が完了したところで、さっそく長押裏の補修えを行っていきます。モルタルを塗らない木部を養生し、モルタルを塗る部分には霧吹きで水うちをし、適量をコテ板にとり、コテで塗っていきます。

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初めての左官・・・

これが難しい。とっても難しい。YouTubeでみっちり予習したにもかかわらず。

左官職人と言うように職人の領域なので当然といえば当然の結果である。そして、急激に上手くなったり、いきなり上手くなったりするわけが無いので、素人の私なりに挙げるポイントは、

・少量ずつモルタルを練る

・練った分のモルタルはスピーディーに塗る

・よりキレイな平面を目指し、君なりにやる

超速乾モルタルの固まる速度ったらスゴイです。超速乾は素人を待ちません。スピーディーにいきましょう。コテの持ち方も君なりに!

霧吹きで水うちというのは、モルタルを塗っていく箇所に霧吹きで水をかけて湿らせることです。若干モルタルの食いつきが良くなります。霧吹きは蓄圧式を選ばないと指取れますよ。

完成

長押裏の隙間を補修が完了した状態がコチラ。

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現段階では見栄えも良くありませんが、長押裏の完全な隙間を見過ごすこともできません。

当初の長押裏から見つかった新聞から推測するに、少なくとも40年前から住む人々を困らせていた長押裏の隙間。今回の木材とモルタルにより、見事長押裏の補修に成功しました。

乾燥すると白っぽくなりました。nageshihoshuu_10

 

まとめ

今回は長押裏の隙間を埋める補修作業を進めていきました。はじめての左官で初めてづくしだった今回の作業順序をまとめると・・・

 

  1. 隙間にあった木材を探す
  2. 木材を木工ボンドで固定
  3. モルタルを塗らない箇所を養生
  4. モルタルを練る
  5. モルタルを塗る

 

これで長押裏の隙間を埋める補修は完了です。今後発生しうる問題は、モルタルの吸着が弱いなどが原因で、仕上げ塗りとして行う漆喰がひび割れを起こす可能性があります。問題が起これば追記していく予定ですが、経過を知りたい方がいましたらコメントからでも気軽に聞いてください。

今回はインスタントセメント(モルタル)で長押裏の補修を行いましたが、他に思いつく方法としては、発泡ウレタンスプレー+パテです。コスト的にはやや高くのと実験していないので100%成功する保証はありませんが、できそうな感じですね!

次回は「部屋の木部をステイン塗装」していきたいと思います!

 

次の記事を読む>>>ネオステインで塗装してみた|セルフリノベーション.com

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築40年8DKのボロボロの家をセルフリノベーションで再生しています。 セルフリノベーションで自分だけの特別な家をDIYで作っています。

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