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襖を壁紙でオシャレにDIYリノベーション②|セルフリノベーション.com

DIY襖リノベーション

DIYによる、襖のリノベーションを進めてきました。前回、下地まで作業を進めてきましたが今回は完成までいきたいと思います。〔過去記事参照:襖を壁紙でオシャレにDIYリノベーション①|セルフリノベーション.com〕

築40年オーバーの襖はボロボロでしかも「モダン」をテーマにし、ここまでリノベーションを進めてきており、普通の和風襖では部屋にマッチしていない状況です。

これを改善するため、モダンでオシャレな襖へとリノベーションしていきます。

 

 

襖の状態

前回の作業で襖はこんな状態になっていました。

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襖紙は剥がし、枠木のカシュー塗料は剥離剤で剥がし、ランダムサンダーで磨き上げてきました。画像ではキレイに見えるかもしれませんが、実際は下地を整えても結構ボロボロです。

ここから塗装し、クロスを貼り、襖のリノベーションを完成にさせていきたいと思います。
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枠塗装

ネオステイン

まずは、前回カシュー塗料を剥がした枠木へ塗装を行っていきたいと思います。

ここで使う塗料は、これまでも大活躍してきたコレ。

ネオステインだ。〔過去記事参照:ネオステインで塗装してみた|セルフリノベーション.com〕塗装とは言っているが、木目を生かしたいので、ステイン剤による染色です。

特に養生などをする必要も無く、一心不乱にネオステインを塗っていきます。剥離剤を塗った箇所でもしっかりとふき取り、乾燥させた後ならば問題なくステインは染み込んでいきます。2度塗り必須です。

黒カシュー塗料が取り切れなかった、細かい溝などもプラモデルの墨入れのごとく、イイ感じになりました。

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これで襖の塗装工程は完了。襖が木目の活かされたオーク色で、好み分かれそうです。ですが、枠がテカテカとした襖のイメージはちょっと変わってくれました。

 

クロス仕上げ

ベニヤカット

ここから、襖をクロス仕上げになるよう目指していきます。

襖紙を剥がすと、下地になっていた薄いベニヤ?薄い木の皮?のような物が出てきています。ですが、この痛み具合がスゴイ。裂けてしまっている。

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この状態ではそのままクロスを貼ることができない。ということで手っ取り早く、上からベニヤを重ねて張るプランを採用。

この下地のコンディションが良い場合は直接クロスを貼っても良いと思う。

襖紙の貼ってあったサイズでベニヤをカットしていく、ポイントは一枚ずつ採寸していくこと。手作りの襖だとそれぞれサイズの誤差があるので、カットサイズは襖一枚ずつ行っていきます。使用するベニヤは2.5mm厚3×6。一枚¥489。

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2.5mm厚なのでカッターで簡単にカットできる、電ノコだと切断面がグチャりそうですね。

取手の引手の部分もカットしておきます。丸型のカットしていくのですが、これもカッターだと意外にも簡単にできます。

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これでベニヤカット完了!

 

クロス貼り

続いて、カットしたベニヤにクロスを貼っていきます。襖にベニヤを貼る前に、ベニヤに壁紙を貼ります。これがポイント。理由は後程。

今回、襖を襖っぽく見せないためにクロス(壁紙)仕上げを目指しているので、選ぶクロスも周り漆喰壁に馴染むように、石目調のクロスを購入。もちろんネットで。

高いのか安いのかイマイチわからない。糊付きの壁紙です。輸入や超特殊な壁紙で無ければ、おおよそ安いです。

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届いた。

これをベニヤのサイズ+4cmほどで切り分けていきます。初めてのクロスの取り扱いでドキドキです。

切り分けたら早速貼っています。壁に貼るクロスの要領で、撫でバケとヘラを使って貼っていきます。

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ベニヤの端っこは、巻き込むように折り返していきます。角の処理はクロスが重ならないように、うまいことカットして処理しておきます。慣れないクロス貼りで少し手間取りました。

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引手の丸い穴もカッターで切り込みを入れて貼る。裏から見るとイソギンチャク。イソギンチャクの触手部分は粘着が弱かったので、テープでおさえました。

 

 

襖の一枚だけクロスを黒板壁紙にします。思いつきでしたが、完成後に良いアクセントになることを期待します。

乾燥させ、ベニヤのクロス貼りは完了。

 

 

接着

ベニヤにクロス貼りが完了し、いよいよこれを襖と合体させる。

襖にベニヤを貼り付ける方法だが、いろいろ考えました。タッカー、カクシ釘、接着剤か。ボロボロだった下地のことを考えると、最善は接着剤という結論にいたりました。木工ボンドを使用します。

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適当にボンドを塗り、ベニヤを貼り付ける。この木工ボンドの耐久年数には少々不安がありますが、これが一番良いでしょう。

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圧着させたいので、庭に転がっていたコンクリートブロックを重石にしておきます。この状態でしっかりと乾燥させます。

 

引手の取り付け

最後に引手(ひきて)を取り付けていきます。元々の引手はボロボロで汚かったので、新品の引手を取り付けます。

我が家の引手のサイズは50mm。

ちなみに、引手のサイズは規格で決まっているだろと思いがちですが、結構バラバラです。最終的に取り付けたい引手を最初から決めておき、穴を拡張するかしないか決めておくことをお勧めします。ちなみにホームセンターに襖引手のバリエーションは少ないです。

選んだ襖引手はコレ。木製シンプル。

実際手元に届いて、引手の穴にあててみます。が、穴が小さい・・・。結局穴を拡張することになりました。

紙やすりがついたビットをインパクトに取り付け拡張。

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引手自体はそのまま使用せず、襖の枠の色に合わせて塗装しました。塗料はここまでずっと使用してきているネオステインのオーク。

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取り付けます。

襖釘で固定しますが、釘を打ち込む。すると・・・割れた!木製なので当然か。失敗ですね。木製の引手は接着剤で取り付けるようにしましょう。

襖の引手を取り付けてついに完成です。
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完成

ついに完成した襖リノベーション。見感じ壁感が強く、見た感じとても良い仕上がりです!

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見ての通り、引手の数を減らしました。上段の襖などは、あまり開閉しないので、思い切って取手を無くしました。下段の大きな襖もよく開ける襖のみ取手を付けました。とにかく内装の木部と質感を統一したかったので、”壁っぽさ”を求めた結果こうなりました。

襖の見た目ですが、厚みがベニヤを重ねて貼りつけただけあって、立体感のある物になりました。

襖一枚だけ黒板壁紙を使用しました。存在感も出て良い。この部屋にマッチするステンシルでも今後考えていきたいですね。

かかった費用

さて最後に価格についてまとめてみました。

当初はイチから襖を作るプランも考えましたが、思いのほか木材が高く、リノベーションしていくことを決意。

かかった費用をまとめてみます。材料費のみで算出します。

 

施工面積:10.08㎡

クロス(壁紙) ¥5,940

ベニヤ板 ¥2,934

剥離剤 ¥3,070

引手 ¥1,000

合計¥12,944(税込み)

 

ステインなど使いまわした資材もあります。剥離剤も余ったので今後もつかえそうです。

 

まとめ

こうして進めてきた襖のリノベーションもなんとかカタチにすることができました。

襖のリノベーション・リメイク術は多くの人が悩んでいるところだと思いますが、今回は再現性の高い実例となったと思います。

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襖リノベーション・リメイクにどんな施工方法するのか、迷い時間がかかってしまいましたが、なんとかひとつ答えを出すことができました。

襖をオシャレにするには、壊すor壁にするかのどちらかがポイントになると思います。

襖に壁紙を貼るのも良し、取り壊して棚を新設しても良し。リノベーションを進めているが、どうしても襖が景観から浮いているという方は是非やってみて下さい。

 

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