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廃材でDIYアイアンテーブルの作り方|セルフリノベーション.com

DIYアイアンテーブルの作り方

解体時に出た廃材

これまで家具のリメイクやアイアン風のダイニングテーブルなどをDIYしてきましたが、今回も家具のDIYをしていきたいと思います。

セルフリノベーションの第一歩であった、家の解体作業はずいぶんと昔のように思えるものですが、その解体の際に出た使えそうな木材というのがまだまだあるのです。(家を解体した時の記事:DIYで壁を壊して抜く)

解体作業をご自分でやったことのある方は、わかると思うのですが、正直なところ解体時出る廃材で使えそうな良質な木材というのは結構少ないものです。

電動カンナとか持っていれば、多く再利用することができるのですが、電動カンナってけっこうハードルの高いDIYアイテムですよね・・。

当然持っておりません。
廃材は釘が刺さりまくっていたり、厚みがない木材だったり、劣化が激しく釘打ちで割れてしまったりと条件のよい廃材というのも限られているのが現状です。

そんな中、小さな押し入れの棚板として使われていた木材がこれだ!

 

古めかしい色合いがたまらないこの廃材。

サイズは約200mm×700mm×厚17mmの4枚。
厚みもそこそこあり、硬い。つまり密度高めの無垢材。上物だ。

こういう廃材は見た瞬間に「あれ作ろう!」と想像力が働いてしまうものです。
でも、そこはさすが凡人+素人。
思い浮かぶのは“テーブル”というベタベタな発想であるわけだ。

 

作ってやろうじゃない、テーブルを。

しかも前回、高価すぎて制作を断念した
アイアンテーブルを作ってやろうじゃないか。

DIYでアイアンテーブル、いかにもって感じで良いじゃない。

(アイアン脚テーブルを作ろうとしたけど、アイアン脚が高くて断念したけど、結果お洒落なテーブルが格安で出来てしまった時の記事:古材の足場板でテーブルDIY!価格に驚愕)

 

 

廃材の洗浄

テーブルを作ると決めたらさっそく、廃材の加工を進めていきます。

 

自分の年齢よりもはるか昔から押し入れに鎮座していただろう板。
使い込まれ、滑らかになったその表面は人工的には生み出せない心地よい肌触り。
飴色のようなオーク色にはうっとり。
これは絶対に良いテーブルになると確信。
その歴史を体感するためにもスーッと深く香りをかぐ・・・

 

 

 

 

 

 

臭っ!!!!!!!!!クッサ!!

kussa!!!!!!!!!

 

 

 

タイピングしているのに、モニター越しで臭うほど、
なんというか・・・想像に任せる。

 

古くから使われてきた木材の再利用、ロマンティックだと、お洒落だと、夢見がちですが、気をつけてください。

激臭を伴う時もある。

 

 

さて、廃材加工のステップ1は洗浄です。

やはりどんな廃材でも、サンディングしたり洗浄したりとお掃除が必要です。

今回は表面の質感をキープしたいので洗浄をしていきます。

 

難しく考えたくないので、洗浄方法は簡単に。
ずばり台所にあった食器用洗剤とスポンジで洗う。
臭いへの憎悪を持つとしっかりと洗えるのでオススメ。

洗い終えたら日陰で乾かす。風が強い日だったのでラッキー。

 

割り付けを決める

さぁ、洗い終えた廃材。この板をテーブルの天板にしていくので、割り付けを考えていく。

テーブルの使用用途は、PCなどを置く一人用のワークデスクを考えている。
机の上は散らかしたい性分なので、ある程度のサイズが欲しい。

 

1枚あたり700mmの長さがあるわけだ。これがそのままテーブルの横幅になっても良いのだが、
今回は4枚あるのでそのまま縦に並べると今度は奥行きが800mmになってしまう。
こうすると、正方形に近いテーブルになってしまう。

 

ということでテーブルの横幅を広くとりつつ、4枚の板をすべて使い切りたいので
馬目地にような割り付けにすることに。

 

こうすると、テーブル天板の仕上がりサイズは約900×600mmになる。良い感じだ。

この割り付けで決定だ。

 

 

廃材をカット

さぁ割り付けが決まったところで、さっそく天板になる板古材をカットしていく。

鉛筆で裁断線を引いて、丸ノコでカットしていきます。

 

 

最近は、丸ノコも定規を使うことが少なくなった。

T字のこういうヤツ。距離のある、長いカットには便利だが、
今回の廃材程度であれば線を引いて、フリーハンドでカット。慣れてこればこれで十分。

 

 

カットして割り付けるとこんな感じになりました。
いい感じではないでしょうか。奥行きもあり良い縦横良い比率だ。

カットしたことにより、全部で6枚の板材となった。これで天板になる古材の加工はOKだ。

 

板に貼る

さて、板古材をカットし、6枚になった板をどうやって繋ぎ合わせ、天板にしていくのか?

廃材を使ってDIYでテーブル作っている方もたくさんいると思いますが、みなさんはどう結合させて「天板」にしてるのか?

結構気になりますよね。

ちなみに私は、合板とか集成材とかをベースとしてその板上に、今回のような板を貼り付けて天板にするってパターンが多いような気がする。

 

 

今回は集成材2枚をまたぐようにカットした古材の板をパズルのごとく、木工ボンドで貼り付けていきます。

そして2枚の集成材の間に鎹(かすがい)を打ち込んでいく。これで強度的に大丈夫なの?と最初は思っていましたが、しっかり強度あります。鎹(かすがい)はすごいのである。

ビスとか釘で貼り付けても良いですが、釘の頭とか残りますし、木工ボンド改めて優秀だなと思います。めちゃくっつくもん。

 

↓板を並べて

↓木工ボンドをつけて

↓1枚目の集成材を乗っける

↓2枚目の集成材を乗っける

↓重量物で圧着(大型ファンヒーターをセレクト)

 

こいつの威力は言わずもがな。重さは16kgっだ!!

圧着させて乾燥を待つ。基本週末作業なので、ここで1週間くらい放置して乾燥させました。

 

 

 

縁を落とす

さて、合板に古材を貼り付けてボンドも乾燥した。

ここで気になるのが、天板の淵がガタガタなのである。古材をパズルのように貼り付けても、やはりピッタリ!というわけにはいかない。

この後、天板に縁材を取り付けるので、そのために天板の縁を真っ直ぐに処理をする。

 

方法は簡単、天板の縁を丸ノコでカットするだけ。

貼り付けた古材とベースとなっている集成材をまとめてカットすることで、縁が真っ直ぐに仕上がります。

ひとまわり天板がサイズダウンするので、この辺りも最初の設計時には考慮しておく必要がありますね。

 

↓天板の接着が完了

 

↓縁周りから集成材がはみ出している

 

↓ガイドをつけてカットする

 

↓端を切り落とすことで、きれいな長方形に

いよいよテーブルの天板らしくなってきました。
この古材もよく見ると虫食いとか欠けがあったりしたので、
汚い部分はなるべく切り落としていくような配置で作っていきます。




縁材(枠)を取り付ける

ここからは仕上げの工作!天板の縁がきれいに真っ直ぐになったところで、
枠となる縁材を取り付けていく。

この工程もテーブルの見た目を決める重要ポイント!
今回はオーソドックスで素人にもできる方法でいく。違う、素人にできることが精一杯なのだ。

 

縁材に仕様する材料は、こちらも解体時に出てきた廃材を使用する!なるべく天板と似たテイストを醸し出したいので、廃材を使っていく。

この廃材も、壁に取り付けてあった即席で作ったような棚に取り付けてあった物でした。
今回はこの縁材になる廃材にも塗装もしていきますが、最初からいい感じに茶色がかった色になっていた。時の流れこそ至高の塗料。

 

 

時の流れこそ至高の塗料。

 

 

 

順序としては、廃材をカット→塗装→取り付けの順番。
本当に見た目に関わるし、作業も結構細かいことやるので、ここまで大雑把にやってきましたが気持ちを引き締めていく。

 

塗料にはオイルステインのワトコオイルを使用します。ステイン材はムラになりにくく本当にありがたい。

取り付けには隠し釘+木工ボンド。これできれいな取り付けが可能になります。

 

 

↓使う廃材がこれ。縦長の板。とても軽い。

 

↓30mm幅で板を縦方向に丸ノコでカット

↓4本の縁材を切り出し

↓縁材の端は45°でカット

↓オイルステイン、ワトコオイルで塗装

↓天板の側面に木工ボンドをつける

↓隠し釘を打ち込む

↓隠し釘を打ち込む

↓天板の側面4つに縁材取り付け完了

 

隠し釘も家具・装飾DIYとかでは重宝しますし、まとめて買っておいた方がお得。後最初は必ずと言っていいほど失敗する。。

ワトコオイルはなんと言っても自然な色合いが特徴。安いオイルステインはなんかちょっとワザとらしい色だったりする。
塗っている時は少し溶剤臭があるが、完全に乾燥すると臭いは無くなる。

 

 

 

 

目地を埋める

天板最後の仕上げです。目地埋め。

最初に言っておきたいのですが、
正直なことを申し上げると、木材テーブルの目地埋め材って何を使えば良いのかわからない。

タイル目地を埋めるような粉末のもの?水場で使うようなコーキング剤?
調べてもあまりコレだ!という物も見つかりません。

こうなると実験しかないですね。今回使用するのは、手元にあったそれっぽい物ということで、コレ。

 

 

床用のコーキング材。

コーキングガンとか使用しないタイプのもの。

フローリング貼った時に使用した物で、性質とかも理解しているのでこれを使ってみる。間違いではないよね??(フローキングを張った時の記事:DIYで畳をフローリングへ!素人もデキる施工法)

マスキングテープで養生しながら流し込んでいく!

 

↓目地を開けてマスキング

 

↓アースコークを塗り込む

 

↓テーブル板目地埋め

 

こんな感じでテーブル天板の目地を埋めていくわけですが・・・

難しい!!!!

 

目地埋めって難しいのよ。天板が完全な平面ではないということもありますが、
目地材を擦り込み、乾燥させていると
また目地が空いてしまっている。。

適性な量というのが非常に難しい。

未だに目地埋めってきれいにできない作業です。。

 

アイアン脚を取り付ける

さぁ最終工程。タイトルにもなっている、アイアンの脚を取り付けていきます。

以前ダイニングテーブルを作った時は、アイアン脚のお値段が高く手が出なかったけど、今回は使うぞ。

ってことで、今回使用するのが直角タイプの4本セットになっているタイプのアイアン脚。

 

 

最近はホームセンターでもこのタイプのアイアン脚が売られていることも見かけるようになりました。

前までは本当にネットでしか手に入らなかったのですが、DIYが本当に浸透しているのを肌で感じます。
こないだホームセンターで見た時は、1本¥3000くらいしていたので、ネットで購入もしくは、フリマサイトとかで探した方が安く手に入ると思います。

早速アイアン脚を天板に取り付けていく。

少し脚に角度をつけたかったので、薄い木材を挟んでビス打ち。

 

 

アイアン脚を取り付け、完成。

ポイントは天板の角から5cmほど内側に足を取り付けると見た目も良くなりました!

天板と脚の色合いもいい感じでマッチしてGoodだ。

ちなみにアイアンの脚もいろんな形状・バリエーションがある。
本当にたくさんの種類があるので色々調べてみるのも楽しい。

ただ天板のサイズ、特に奥行きサイズと合うかはよく考えて決めた方が良いです。
テーブルのアイアン脚の種類もここまで増えてくれると、DIYのアイディア幅も広がりますねー。




まとめ

今回は、解体時に出てきた廃材を使って天板を作り、アイアン脚を取り付け一人用のテーブルを作ってみました。

天板の割付決めなどは悩みましたが、全体の作業は非常に簡単でした。アイアン脚は既製品でそれなりに値段がしますが、脚なんかもDIYしてしまえば本当に格安でお洒落テーブルが作れるかと思います!

廃材もゴミばかりではないですね。この木材もまだ使われるとは思ってもいなかったでしょう。

もう半世紀、活躍してもらいます!

 

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