DIYで床を作る
ここまで床は断熱を完了し、今回いよいよ床張りを行っていきます。
畳からフローリングへDIYでリノベーションさせたいと考えている方も多くいるのではないでしょうか。まずはその前段階となる、根太敷き、合板張りを実際にやってみました。
素人がDIYで床を作るとどうなるのか?その真相をお伝えしていきます。
和室と洋室をつなげてリビングへ
元の状態
まずは今回新しく床を作っていく部屋の元の状態を確認していきます。前回の断熱を行った部屋でもある、畳の和室3部屋とフローリング床の洋室1部屋の作業前の状態がコチラ。
以上の状態から、DIYリノベーションとして床をひと続きのフローリングリビングにしたいと考えています。和室と洋室には畳厚の段差があり、和室が一段下にある状態です。
完成間取りはこんなイメージです。和室側にはかさ上げのために新たに根太を敷く。その上に捨て貼りとして合板を敷いていきます。元フローリング側にも合板を直接敷いていきます。
低予算
やはり DIYの醍醐味として今回も低予算でなんとかリノベーションを実現したいと思っています。最後の方には今回かかったざっくり費用も記載したいと思います!一体いくらで作ることになるのか?今回の床作りは大工仕事でもあるので、プロならば職人さんに依頼することになるのでなかなか値は張るでしょう。最低限の材料費でなんとか完成を目指します。
使用道具
今回使用する道具は、ここまで使用してきた道具・工具ばかりでいけます。具体的には、
差し金、インパクトドライバー、丸ノコ、ノコギリ、金槌
最低限このあたりであればOKです!差し金の使いかたなんかも一度しっかり調べて見ると今回の作業はより一層楽になるかもしれません。
床をDIYリノベーション
木材準備
今回根太に使用する木材は垂木と呼ばれる木材。本来ならば屋根の骨組みに使用したりするのですが、今回は部屋の段差を埋めるべく、サイズが適した30mm×40mmの赤松垂木を使用します。
この垂木は今回ホームセンターで購入しました。事前に必要長さを採寸しておき、そのままカットもお願いしました。
一般向けネット最安でこのあたりでしょうか↓↓皆さん行きつけのホームセンターと比較してどうですか?送料と相談して安ければ買いですね。
ここまで大量の木材を買うと、後にも引けなくなんだか怖くもなりました。さらに合板も購入。今回は910mm×1820mmで12mm厚の針葉樹、構造用合板を54枚購入。当然ながら運搬に苦労しました。久々の重い荷物に車は喜んでましたね。
根太を仮置き
カットした垂木を仮で敷いていきます。
根太を置く間隔ですが後に張る合板のサイズも考慮し、303mm間隔で置いていきます。この段階で水平器を使い、水平がとれていない箇所は垂木を削ったり、ベニヤの切れ端を足したりして水平を調節します。幸いにも今回は元の床がしっかり水平がとれていたので、あまり水平器は活躍しませんでした。
そして、等間隔に垂木を置いていくのに加えて、垂木の端、つまり壁際には垂木同士の間に短くカットした垂木を仕込んでおきます。合板の端がくる箇所には補強が必要なためです。根太が等間隔になるスペーサーの役割にもなります。かなりの本数をカットすることになるので、卓上丸ノコを借りてカット!卓上丸ノコは恐るべき速さですが、買うことも借りることもできない人は丸ノコor手ノコでど根性カットでいきましょう。
合板床の割り付け
そして根太を仮置きしている状態で合板も仮で敷いてみます。これで全ての合板の割り付けを決定させます。今回最も大変だった作業がこの合板の割り付け決めでした。
今回はこの合板の割り付けで問題が発生した。規格サイズであるはずの合板がうまく収まってくれないのです。素人らしく完全になめてました。
具体的には、303mm間隔で置いた根太に横方向ではぴったりと配置できるのですが、縦方向にはどうやってもうまく収まってくれない。合板が重なってしまうのです。こんな状態。
この部屋は何の規格で設計されているのだ?と疑問を抱きながらも、こうなれば合板をカットするしかありません。丸ノコでひたすらカットしていきます。時間はかかりましたが、切れば解決なのでこの問題は楽にクリア。
続いて柱周りの複雑な割り付けをしていきます。こればっかりは各お宅の間取り次第なところがあります。我が家は柱4本を避けながら、段を差股いで段違いの部屋をフラットにするという難解さでした。これも頭でシミュレーションを繰り返しながら、採寸してはカット。
柱に少しでも引っかかればグラインダーで少しずつ削るという作業を繰り返します。割り付け方によっては合板も複雑な形になります。
なんとか割り付けが完了しました。全てがピタリとハマったときの快感は凄いです。こういう時に一人で作業は寂しさを感じます。
柱回りのこの取り回しが正しいかは正直わかりませんが、ハマったときとんでもなく気持ちよかったです。
キッチンの排水管の口などは塞いでしまわないようにカットしておくも忘れずに!!
次の工程で根太をビス止めするので、仮置きした合板は一度避けます。
丸ノコとディスクグラインダーはDIYリノベーションには必須です。大いに役立ちました。
根太をビス止め
そしていよいよ根太をビス止めしていきます。
根太を仮置した位置からズレないように注意。仮置きした時点で各根太は印をつけておくと良いですね。
ビスは元々あった根太まで刺さるように打っていきます。使用したビスの長さは75mm。元の根太の位置を探すために元の床を剥がして位置を確認しておく必要があります。
ビスを打つ際は下穴を開けましょう。素人の私も実際ビスを打つ前には、いきなりビスを打ち込んでもイケるだろ。と思っていましたが、そう簡単にはいきません。
素直に下穴は開け、ひたすらビスを打ち込んでいきます。
やはりこういう時に18Vインパクトドライバーは良いです。一度の充電で全て打ち切りました。
やっぱりマキタのパワー・フォルムともに最高です。
これは本当にオススメ、使用感に文句が一つもありません。もう価格も落ちてきていて正直くやしいですね。。
補足ですが、根太1本あたり、ビスは5ヶ所打ちました。我々素人にとってはこのビス打ち一つとってもいったい根太1本あたり何ケ所くらいビス打てばいいのかわからないものですよね。
合板をビス止め
根太のビス止めに引き続き、合板もビスを打ち込んでいきます。
コチラも下穴は必須です。ビスが簡単には入ってくれません。下穴を開けてはビスを打つの繰り返し。
下穴を開ける作業でドリルピットを3本も折りました。素人の手際の悪さが露呈してしまいました。
使用したビスの長さは30mm。今回新しく敷いた根太だけに届くように打ち込みました。
ここで一つポイントがあります。合板の端、つまりは合板と合板の繋ぎ目の下地が根太のみでは不十分です。根太に使用した垂木の端材を仕込みます。わかり易く写真を貼ります。
こんな置き方で合板の下に仕込んでいきます。もちろんを打ち込んで固定。
これが想像以上に合板の床としての強度を上げてくれます。そもそも根太の本数を増やすという手段もありますが、これだけでも格段に効果があります。合板同士の繋ぎ目には全てにこの短い垂木を仕込みました。
完成
DIYセルフリノベーションで行った床づくり、合板をビスで止めたとこで完成となりました。床から新築の香りが漂います。色もとても古い家という印象では無くなってきました。
今回おこなった床づくりをわかり易く断面図を見ていきたいと思います。段差のある和室と洋室の境目の断面図です。
間取りでいうとこの部分の断面図です。
この部分の段差を埋めつつ、床を新しくしたBefore after断面はこうなりました。
前回の断熱シートも段差の箇所はこんな感じに入り組んでいます。和室の床をかさ上げしてフローリングの高さと揃えた上で、合板で境目を消しています。
床DIY費用
今回の床作りにかかった材料費はおよそ¥60,000~¥70,000といったところです。材料費だけでもなかなかの金額です。苦しい。ですがプロに頼むと2倍3倍といったところ?素人ながら思い描いていたような仕上がりとなりました。
絶対的な数字としてこの金額は消して安くない。ここからさらに激安にしたい!という方はもう木材の価格を抑えるしかないわけですが、見た目を重視されない垂木、コンパネあたりはB級品の流通も少ないです。大量に買い付けて価格交渉するしか無さそうです。
まとめ
今回はDIYで床を作りました。畳からフローリングへのリノベーション、4部屋をひとつ続きリビングへのリノベーション。
リノベーション開始前は33帖という広いリビングが本当に作れるのか不安でしたが、素人でもしっかり下調べをし、何度もシミュレーションを行えば見事完成させることができました。行っている作業自体は単純なので簡単な部類に入りそうです。ただ施工面積があるので大規模なDIYと思われそうですが案外イケちゃいますよ。
女性には資材運搬などがありかなりヘビーなDIYではあります。うまくパワー男子を利用することをおすすめします。
この床が完成した後は、いよいよフローリングを敷いていきます!果たしてどんな素人でも綺麗なフローリングを作ることはできるのでしょうか?