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DIYキッチンリノベーション!費用安く木調ヴィンテージ|セルフリノベーション.com

キッチンをDIYリノベーション

今回行うDIYリノベーションは古びたキッチンの再生。

古い臭いキッチンをなんとかオシャレにしたい。そんな願望を持つ人も多くいると思います。今回も素人にも出来る範囲で、なるべく安くすることを考えてDIYでキッチンリノベーションを行ってみました。

リメイクともキッチンリノベーションにかかった費用なども詳しく書きましたので最後まで宜しくお願いします。

 

現在のキッチン

まずはキッチンの現状を見てみよう。

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古い賃貸アパートとかでよく見かけるソレである。一つなぎになっていない、レイアウトが自由自在っぽい雰囲気を出しているタイプ。ちなみにこのタイプは「セクショナルキッチン」と言われるタイプのようです。天板はステンレス、あとの白い扉などの部分はメラミン化粧板です、賃貸などの古いキッチンをリノベーションしたい!となるキッチンは多くはこのタイプではないでしょうか。

それと、前住人の方はありとあらゆる物に「購入日・施工日」を記入するという習慣があったようで、このキッチンの扉裏には「平成4年1月15日新調」と書かれていた。軽く20年オーバーである。

 

目指すキッチン

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今回はこのキッチンの“見た目”を変えるべくリノベーションしていきたいと思います。今回リノベーションしていくのは。扉・引き出しなどのメラミン化粧板の部分です。

メラミン化粧板のリノベーションとなると、カッティングフィルムなどの粘着シート(ステッカー系)を用いた改造がセオリー。

ですが、今回はよりリアリティーを追及し、なおかつカッコイイ感じにリノベーションしていきたいと思います。建物も古いのでそれを生かし、木調ヴィンテージ風に仕上げていきたいと思います。

 




キッチンを解体する

扉を外す

作業をしやすいように、キッチンの解体を進めていきます。まずは扉から外していきます。

扉外しはビスを外すだけの簡単作業。電動ドライバーでギュインギュインとビスを抜いていきます。

引き出しは引き抜くだけで外れます。

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取手を外す

続いては取手を外していきます。見た目は埋め込み式っぽいのですが、見てみるとやはり裏側からビスで止めてあるだけの簡単施工。扉・引き出しの裏側からビスを抜き、取手を外していきます。

取手も最終的にはカッコイイパーツに取り替えます。

 

パッキンを外す

そして、扉・引き出しともに四方向の隙間を埋めるためにパッキンが貼りつけられています。黄ばんでいるのか、もともとクリーム色なのか?今回のリノベーションではこれも邪魔になってくるので取り外していきます。

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マイナスドライバーなどで浮かせ、剥がすように取り外していきます。

ここまで解体すると、扉はただのメラミン化粧板そのものになってしまいました。キッチンリノベーションここまでの解体作業は多くの人が共通する工程で、ここからのDIYアレンジはアイディア勝負

 

 

キッチンを木調へ

羽目板がベスト

解体を終え、ここからどうやって見た目を“木調ヴィンテージ風”にしていくのか?表面に木を貼り付けるという方向性で考え、まず思いついたのはパイン材(SPF材)。1×3あたりをペタペタ貼ることも考えましたが、少し芸が無いし、重量が大幅に増える。

そこで思いついたのが、羽目板。一般的には内装で腰板とかに使われるのだが、これがキッチンのリノベーションにもめちゃめちゃ相性が良さそう。施工面積を割り出し、早速購入。とにかく価格を抑えたいのでアウトレット羽目板を注文。

かなり安くおすすめです!最終的にステインフィニッシュする方はおすすめできないかも!節と色のバラつきがあります!ただ安い!

羽目板割り付け

施工面積の割り出し、寸法出しと羽目板購入時点からこの“割り付け”には気を使う必要があります。引き出し・扉1枚当たりに羽目板を何列必要なのか?羽目板の有効横幅は羽目板によって違いますので、ぴったりor少し余らせるように割り付けを決めていきます。

 

 

引き出し・扉1枚あたりに例えば、5.5枚必要となると、羽目板の一枚を縦方向にカットする必要が出てきてしまうのでコレは避けよう。

当然、縦方向木目の位置が揃うように各貼り付け面、右・左どちらから貼っていくのか固定しておきましょう。

 

切断

羽目板を引き出し・扉の長さに合わせてカットしていきます。電動丸ノコでカットしていきます。羽目板がけっこう柔らかい材質だったので、割れないように気を付けて。

カットした羽目板を仮置きしてみる。

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けっこういい感じです。これを貼りつけていきます。

 

接着剤

今回のキッチンリノベーションで最も迷ったとも言えるのが、使用する接着剤木材とメラミンの接合に最も適した接着剤は何か?このあたりの判断が素人には非常に難しい。難しいというかわからない。得た情報によるとウレタン系の接着剤が良いとの噂も。

とりあえずホームセンターで見つけたそれらしいものを購入。説明書を読む限りではメラミン化粧板と木材の接着には向いているようである。とにかくテストしてみることにした。

G10という接着剤なのだが、メラミン化粧板と羽目板の切れ端を接着し、しっかり乾燥。手で引き剥がしてみる。これで簡単に剥がれてしまうようならば、話にならない。力の限り引き剥がす。

G10(メラミン×木材)VS.私(父:卓球部×母:調理部)バトルデータはこんな感じ。

ちなみに私は、パワースピードかしこさの属性で分けるとパワータイプではある。

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引き剥がしにかかる。

「(グッ!)ムッ・・・固い」

 

もう一段階パワーを上げる

「(ググッ!)フヌグッ!!!・・・バギッ!!!」

「ダンッ!!」

 

メラミン化粧板から羽目板は剥がれたが、柱で手を強打したようだ。

人力で取れたがなかなかの接着力。この接着剤で決定、追加でもう1本購入。

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はみ出ない程度に羽目板裏側、接地面に接着剤を塗っていく。そして貼り付けよう!

 

下穴を開ける

接着剤に加え、さらにビスを打ち込み羽目板を固定させていく。ビスを打ち込む前に下穴を空けておこう!淵にビスを打つことを木材の強度もさほどないので下穴は必須です。キリとかでも良いですが、インパクトor電ドラならばすぐ終わります。

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ビス止め

そして下穴めがけてビスを打ち込んでいきます。ビスはフローリング、羽目板の固定に使われる細いものをチョイス!これでガッチガチに羽目板が各扉・引き出しに固定されました。

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ここまでくると、見た目もかなり変わってきますね。いい感じです。

 

削り

羽目板を貼った扉、引き出しを裏側から見てみると、羽目板の端っこが一部メラミン化粧板からハミ出している箇所がある。これをディスクグラインダーで削っていく。

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また扉については羽目板を貼ることにより厚みが増します。これにより、扉の開閉に羽目板が干渉する場合はその箇所も削っておく必要がありますね。

 

塗装

水性塗料1回目

羽目板に塗装を施していきます。羽目板という木材を貼ったので、ステイン剤などで木目を生かす選択しもありますが、今回は色を付けていきます。

今回使用する塗料は、おしゃれDIY女子御用達の塗料、ミルクペイントを使用する。メーカーはいろいろあるようだが、今回使用するのはコレ。

程よく安い。450mlを1缶購入。

さっそく塗っていく。まずは溝部分などの細かな箇所を刷毛を使って塗っていく。

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続いては、ローラーを使って広く塗っていきます。450mlとなると多くをローラーが吸い取ってしまいます。「刷毛跡くらい気にならないぜ」という方は全て刷毛で塗ってしまった方が、塗料を節約できそうです。あとで小物の塗装にも使える塗料ですので。

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今回使用したカラーはホワイト。まさに牛乳の色である。特濃でもない低脂肪牛乳でもない、給食で飲んだアノ牛乳だ。

 

 

水性塗料2回目

一回塗りを終えた時点では特に色の変化はなかったが、塗装一回では下地の木の色が少し透けていたこともあり、2回目の塗装を行います。

1回目と同じく、細かい箇所を先に塗り進めていきます。

2回目を塗り終えると真っ白。白過ぎてなんだか恥ずかしいくらいです。

 

シャビー加工(エイジング加工)

真っ白ではやはり恥ずかしいので、ここでシャビー加工(エイジング加工)を施していきます。ジーパンでいうダメージ加工みたいなコト。

このDIY塗装においてシャビー加工は今や大流行。ということでシャビー加工を施すための便利アイテムも多く存在しています。

その中でもっとも手間が少ないであろう、あるアイテムを発見しました。それがコレ。

エイジングリキッドという、塗るだけで汚れ・ダメージを表現できるという、本格志向な人には邪道だと、コテンパンに言われてしまいそうな代物である。ただ、すごく便利なのだ。

乾いた刷毛に極少量とり、使い古した木材をイメージしながら塗っていきます。コツは使い古した木材はどこに汚れが付きやすいのはよく観察しておくことです。

主に端っこの方から、塗料をかすれさせながら塗ればオーケー。広範囲への塗りすぎは禁物です。塗りすぎると「すんごい汚い木」になってしまうので、清潔感・オシャレのギリギリのラインを攻めます。

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この作業、アレに似ている。ガンプラだ!子どもの頃やったガンプラの塗装が今ここに活かされる瞬間だ。白いですし、モビルスーツだと思えばこのシャビー加工も楽勝です。

 

コーティング塗料

白塗装・シャビー加工まで出来たら、表面をコーティングしていきます。キッチンは毎日使用しますし、水回りでもあるので耐久性を上げることは必須です。

今回使用したコーティング剤がコレ。

これで表面保護をしておきます。コーティング塗料って変なテカりが出たり、色が変わってしまったりと正直あまり好きではないのですが塗っておきます。

このコーティング塗料も塗ってみると、やはり下の白、エイジングリキッドの色が共にくすむというか濃くなってしまいました。必要な塗膜ではあるので我慢だ。

 

取手をアイアンハンドルへ

アイアン取手

塗装工程が出来たら、仕上げに新たな取手を取り付けていく。今回は元々の取手は完全に羽目板で塞いでいるので、これまでの埋め込み式取手とは違うものに変更する。埋め込み式だったので、かつて取手がついていた箇所は空洞になってしまっている。元の取手の位置を避けて、取手の位置も大きく変更させることにした。

今回新たに取り付ける取手はハンドル式?の取手とつまみ式の取手にする。素材はアイアン。オシャレなソレである。

 

穴を開ける

このキッチン、かなりの年数が経過し、使い込まれていて木材は弱くなっていると判断したので、取手はビスではなくネジで止める。おそらく毎日開閉する扉をビス固定だといつか必ず取れる。

まずは取手をあてがい、取手のビス位置に印をつけておく。そして穴を空ける。これはビスの下穴ではなく、ネジ穴になるのでネジ径と同じサイズの穴を空ける(貫通させる)

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鬼目ナット打ち込み

扉の取手のネジ固定には、裏側からナット止めかな~と思っていたのですが、ここで凄いナットと出会う。

それが「鬼目ナット」

鬼目ナットくらいで凄いナットとか言うなと言われそうですが。簡単に説明すると、埋め込み式ナット。これが今回これでもかというほどにハマった。

見た目もとってもクール。なんというか・・・鬼っぽさが凄いのだ

先ほど空けた穴の裏側から鬼目ナットを金づちで打ち込んでいく。これでOK。

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取手の取り付け

そしていよいよ取手をつけていく。表側から取手をネジ絞めしていくだけ。鬼目ナットがしっかりと効いている感触がする。スゲーぜ鬼目ナット。

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つまみ式の取手は裏側からネジを通し、雌ねじになっているつまみで絞めていけばオーケー。

今回はこのアイアン取手を購入しました。

取り付け方法も取手の形に依存するので、好みの取手に合わせて取り付け方を考えていくのがGoogでしょう。

それと横移動が多いキッチンでは、取り付けた後にあまり出っ張りすぎない取手を選ぶのが良いと思います。膝が当たって、膝が壊れるか取手が壊れるか。

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引き出し・扉を取り付ける

リノベーションさせた引き出し・扉を元の位置に戻したら完成です!

ここで最後の仕上げに、取り付けに使われていたビス穴を復活させるべく、穴につまようじを埋め込んでおきます。

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つまようじに木工ボンドをつけて、穴に詰めておくだけ。余分なつまようじはニッパーでカット。

これでまたしっかりとビスが効いてくれます。

 

完成

ついに完成DIYでキッチンリノベーション。見事20年選手のキッチンを大きなミスをすることなく、生まれ変わらせることに成功した。

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羽目板で木調を作り、シャビー加工で見事ヴィンテージ風なキッチンになりました。

モノクロのラインが出てなかなか良い。見た目は思いのほか可愛い系である。可愛いお花を一輪飾りたくなってきましたね。




 

キッチンリノベーション費用

最後に今回かかったキッチンリノベーションの費用をまとめてみました。DIYでセルフリノベーションを取り組む者にとってはこれが重要ですよね。さていくらになったのでしょうか。

 

・羽目板 ¥3,880

・接着剤 ¥1,182

・ネジ・ビス類 ¥900

・取手 ¥5,143

・塗料 ¥4,147

合計  ¥15,252

 

絶対的な数字としてはまぁまぁかかっていますね(笑)

アイアン取手も選りすぐりの安い物をチョイスしていますが、個数がそれなりにあるので金額も上がってしまいますね。もう少し良い取手、木材を使用しても3万円以内には収まってくると思われます。ちなみにこの規模のセクショナルキッチンを新調すると20万円といったところでしょうか。新調と比較すれば生まれ変わらせるには安く済みました。

 

まとめ

IMG_2596今回DIYでキッチンリノベーションをしていきましたが、特に高い専門技術を必要とすることなく実践することができました。

 

今回のキッチンは好き勝手に改造できるので、穴あけ・接着剤などキッチンそのものの素材に手を加えることができましたが、賃貸などのキッチンリノベーションを考えている人も多くいると思います。そんな賃貸リノベーションでも諦めるのは早い。

そんな方は羽目板の取り付けを両面テープにしたり、取手も元の下地(メラミン化粧板)に届かない短いビスで止めたりすれば、実践できると思います。ただ、既存の取手などは取り外す必要がある場合があったりと、現状復帰に手間がかかることは覚悟した方が良さそう。

リビングの印象を大きく左右するキッチン、機能性も大事ですが、見た目も非常に重要です。建物のテイストにマッチするキッチンってなかなか見つからないもので、リノベーションで理想のキッチンを作り上げるのは有効な手段だと思います。

 

こうして24年のという時を経て進化したキッチン、ステンレス天板が朽ち果てるまで最低でも10年は使用できるようにお祈りしたいと思います!

次回は「建具引き戸のガラス交換」です。これが思わぬ結果を生むことになります・・・

 

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