キッチン リノベーション

畳・フローリングの床をDIY断熱|セルフリノベーション.com

DIYで床を断熱する

断熱処理されていない

築40年の一戸建てをセルフリノベーション、これまで壊したり直したりしてきましたが、本日は家に新しいある機能性を持たせます。それは断熱です。

まずは先に言っておきたいのが、この家には断熱が施されていないという事実。だがこれまで前住人がNO断熱で四季を乗り切ってきたのもまた事実である。

ですが、私はもう少し贅沢というか快適に暮らしたい。そこで今回DIYによるセルフ断熱を敢行することを決意しました。

古い家をより快適に過ごすために機能性を付け加える。これも立派なリノベーション。

 

断熱材選び

断熱アルミシート

まずは今回使用する断熱材の選定から始める。

今回の一連のリノベーション計画の中には、畳部屋はフローリングに変身させるために新しく根太を張る工程が待っている。これを考えると断熱方法は根太の間にスタイロフォームを敷き詰めていく方法が定石といえる。

だが、ここで断熱材に関してかなりホットな情報をキャッチした。それはアルミシートによる断熱だ。現在どれくらいこのアルミシートによる床下断熱が普及しているのかちょっとわからないが、聞くところによると作業性が抜群でありながら、スタイロフォームよりも格段に遮熱性が高いというのである。もうコレしかないでしょとさっそく購入。

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さすがに安い買い物ではないが、これで冷暖房効果が上がるならばこのリノベーションを機にやるしかないでしょう。アルミシートの断熱材も種類がいろいろあります。ようはデカいアルミホイルである。

 

今回使用したアルミシート資材は業務用クラスの物ですが、よく代用としてみかけるのが、アルミホイルとプチプチ緩衝材をサンドした断熱材です。これもプチプチでアルミホイル同士の空間が確保されるので、理にかなっています。アルミホイルとプチプチ緩衝材サンドの完成品なんかも出回っているので、小規模の断熱には一度チェックしてみる価値アリです。

断熱方法

根太の下を断熱

今回断熱を進めていくのはかつて畳和室だった3部屋フローリングのキッチン1部屋計30畳の範囲である。新しくリビングとして生まれ変わる予定の部屋たちだ。

 

和室の部屋については、元は畳が敷き詰められており、それを撤去してみると当然断熱処理など施されていません。畳を撤去すると平板が敷き詰められており、この上に今回アルミシートを敷いていく。後に敷いたアルミシートの上から根太を張っていくので、最終的には根太下にアルミシートが敷かれている状態になる計算です。

↓アルミシートを敷く和室

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キッチンのフローリング床には、新しく根太などは張らないので、フローリングの下、つまり床下に潜りこみ既存の根太にアルミシートを張り、断熱を行っていきます。

↓床下からアルミシートを張るフローリング範囲

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使用する道具

今回使用する断熱資材は、アルミシートとアルミテープ

そして使用する道具は以下。

・タッカー

・金づち

・カッター、はさみ

 

タッカーは電動ではないハンドタッカー。しっかりしていそうな「パワータッカー」という商品を購入。

タッカーもDIYには外せないアイテムですね。これだけあればDIYでアルミシートによる断熱ができます。




DIYで断熱①

アルミシートを敷く

それでは早速アルミシートを敷きこんでいきます。これはかなりイージーな作業です。

アルミシートを張る前は床に釘、石など、アルミシートが破れてしまいそうなゴミが落ちていないかチェック。浮いている釘は叩き込む。

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ロールされたアルミシートを転がして伸ばす。そしてカット。2列目からはコレを10センチ程度重なり合うように敷いていきます。端っこはL字になるように折り目をつけて張ります。しっかり角をとるように!

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そして端をひたすらタッカーで止めていく。タッカーの刺さりが悪ければ、金づちで完全に打ち込む。

重なり合った部分はタッカーを打った後に専用のアルミテープで完全に塞ぐ。専用のアルミテープを使用したが、普通のアルミテープとの違いが判らないが気にしない。アルミテープを駆使して、とにかく隙間という隙間を塞ぐことが重要。

 

完成。20畳ほどの作業を40分程度で完了することができた。このスピードにはワケがある。

この日は友人が4名も集結し、自分を含めて5人態勢というこれまでのリノベーションで一番の賑やかさとなった。友人4名と言っているが、うち2名はその日まさかの初対面だった。

だが私たちはDIY断熱処理を通して友情を暖めることに、そう多くの時間を必要としなかった。

 

端を塞ぐ

そして仕上げにアルミシートの継ぎ目以外にも、部屋の隅にきているアルミシートの端をアルミテープを用いて塞いでいく。完全に塞ぎこんで完成です。

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さぁ次の断熱にいきましょう。




DIYで断熱②

床下の断熱

今回のセルフリノベーションDIY断熱において最大のミッションとなったのが、この床下にアルミシートを張る作業だ。

先ほどの根太を新たに敷く範囲については、既存の根太(足場板)との間にアルミシートを敷いたわけだが、今度は新しく根太を作らないゾーンに対して床下からアルミシートを張りつけていく。

自慢じゃないが私は狭所恐怖症だ。

 

床下へのルート確保

まずぶち当たった問題は、床下に潜り込む点検口が無いということ。あるにはあるのだが、隣の部屋からで、施工ポイントまで距離があり、しかも途中にコンクリート基礎があり、肩幅ほどもない穴を突破する必要がある。血の気が引いていくのを感じる。

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ということで、打開策として施工ポイントとなる床(フローリング)に直接穴を空けることにする。

フローリングを切断するのだが、その下に潜む根太を切ってはNG。正確なカットが必要だ。任務はこうだ。

 

①1人が床下に潜る

②床下から切断してもOKな間隔にインパクトドライバーで穴を空け目印をつける

③床上から丸ノコで床切断

④突入

 

そうと決まれば早速実行。

まずは突入口確保のためのガイド穴を空ける

問題は狭く暗い床下に最初に誰が行くか?

「・・・俺が行く」声が挙がった。

インパクトドライバーを託し、ほふく前進で床下に入っていく友人を見送った。

 

誰が言う「・・・ミッションインポッシブル!」

すかさずyoutubeで「ミッションインポッシブル テーマ」検索。爆音再生し、床下の友人をアシスト。

ちなみに作業中に使っているスピーカーはTDKA33である。サイズからは想像ができないほど低音が効き、防滴防塵のタフなBluetoothワイヤレススピーカーだ。おすすめ。

ここでイーサンが床下から何か叫んでいる。だが音楽が大きすぎて聞きとれない。

そうこうしている間に目的のポイントにたどり着いたようで、問題なく目印の穴を空けることに成功した。

 

フローリング切開

続いて、目印の穴を頼りに丸ノコで床のフローリングを切断する。

使用している丸ノコはRYOBIのお手ごろ丸ノコ。これをフローリングにあてがい切断開始!

ここでついに最も恐れていたことが起こった。

そう、キックバック

 

太い釘に当たったのか、刃傾いていたのか、大人数で楽しく作業していたので注意が足りなかったのは事実。暴れた丸ノコが手前に飛び、私の太ももに当たった。

「んあぁ・・・」

一瞬の出来事でついにやっちまったと思った。

結果としては安全カバーがその一瞬で作動し、事無きを得た。

 

これでもう私は丸ノコの後ろに体を置いて作業もしないし、安全カバーを外すことも無い。これがトラウマになって丸ノコを使用する際は体がこわばります。

DIYで丸ノコを使用しているそこのアナタ、安全カバーを絶対に外してはなりませんぞ。

 

安全を確保して再度切断。見事、床下へ潜り込むルートを確保することができました。

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床下にアルミシートを張る

さぁいよいよ床下に潜りこみ、アルミシートを張って断熱処理を行う。

床下の地面は砂・土になっていますので、まずは段ボールを突き詰めておく。投光器も設置し作業し易いようにセッティング。

次に断熱材のアルミシートを適度な長さでカットし(今回であれば4m程度を5枚)、床下で展開させやすいように折り畳み下へ送り込む。床下はもちろん狭く、ロールごと持ち込むことはできません。これで準備完了。今回は5人態勢なので、2人1組を2組と補助1人のチームとなり、5人全員で床下に突入。

仲間の一人の身の丈が190cmを超えているせいなのか「せ、狭い」。今にもパニックを起こしそうだ。

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ここで狭所恐怖症であり主である私から、『ネガティブな発言絶対禁止令』を発令した。虫や蛇、ネズミなどの生物・残骸などを発見しても大きな声やネガティブ発言をせず、速やかに対処することを約束してもらう。

 

そしてアルミシートを根太に沿わせ、タッカーを打っていく。わかり易く床断面図で解説する。

まずは床の構造はこうなっていた。

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家を支えているのが、百数円の“よく見かける”コンクリートブロックだったこと判明したときは少し驚いた。この根太の側面にタッカーを打ち、アルミシートを固定させていく。

さらに簡単な図で説明すると・・・

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ピンク色の部分がアルミシートで、根太側面にタッカーを打って根太間をコの字のように覆っていきます。改めて図で見ると簡単な作業だが、実際は作業はやはり大変だった。ただイメージはバッチリ。隙間には気をつけタッカーでアルミシートを張っていく。

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部屋の端からアルミシートを張り、最後にはじめに空けた新侵入口も床下からアルミシートで完全に塞いで完成である。中から侵入口を塞ぐので、一番最後はまた少し離れた場所から脱出。完成である。

 

まとめ

セルフリノベーション、DIYでアルミシートを使用した床断熱を行ってきました。

床下での作業はなかなか大変でありましたが、隙間という隙間すべて塞ぎ無事DIY断熱を終えました。

DIYでの断熱はスタイロフォームだけではないということも新たにわかりました。

とはいえ、気になるのはやはり”効果”ですよね。体感的にどれくらい冷暖房が効いてくるのか?特に冬場の寒さに対する効果ですよね。冬になってみないとわからないのが正直なところです。場合によっては冬さらに改良を加えることになるかもしれませんね。

まずは現時点でできる限りを尽くしたので様子を見ることにします。

 

次回のDIYセルフリノベーションは「24年前のキッチンをリノベーション」していきます。お楽しみに。

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